29人が本棚に入れています
本棚に追加
彼も仲間とのことですが、
私は信じません。絶対に。
「あの…… 服着て下さいませんか?」
「HAHAHAHAHA。何を言っているのだ、少年。私は服を着てるじゃないか。プライドと言う名のスーツをね!!! そう!! 我が名は変態紳(バキッ)!?……」
「あ! ゴメ~ン間違えちゃった。テヘッ」
いや、そんなドジっ娘見たいに言われても……。
変態男の顔面にハイキックが綺麗に決まります。
「と言うかこの人誰です?」
「支倉義平(ハセクラ ヨシヒラ)。年齢28。日本国陸上自衛隊元一尉。最終所属部隊、第一ヘリコプター団」
「と言う事は……」
「凄腕パイロット」
「マジ?」
「マジ」
「ほらよくあるじゃない。凄腕パイロットって精神病んでるか、馬鹿って言うの」
「アメリカ映画ですか」
アメリカ映画には頻繁に登場するタイプですね。
恐らく馬鹿の方だと思われます。
「と言うか此処は戦場のど真ん中でしたっけ?」
「公園のど真ん中よ」
いや、雫さんそんな胸張って言わなくても……。
「逃げていいですか? 物凄く怖いんですが」
「ダメ」
「雫さんも知ってるでしょ? 私がお化け苦手なの」
「知ってるわよ。大丈夫。護ってあげるから。それに逃げようにも立ってるのやっとでしょ?」
「……まぁ……」
ニヤリと笑う雫さんに、言い返す言葉がみつかりません。
「それとも楽にしてあげようか?」
私の首にヒンヤリとしたものがあたります。
最初のコメントを投稿しよう!