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住宅地にある一軒家。 玄関に入っていく哲也。 誰かいる気配。(テレビの音とか聞こえる、笑い声も) リビングに向かうと、ソファーでくつろいでいるミキ。 ブレザーの制服。ポニーテールをシュシュでまとめてる。 ミキ、振り返って、 「あ、てっちゃんおかえりー!」 笑顔で言う。 哲也、ミキを無視し、顔をしかめながらキッチンへ。 冷蔵庫からジュースを出して注いでいると、ミキがキッチンへ入ってくる。 「ねえねえ、どうだった? てっちゃんの学校。私ね、席一番前になっちゃってさー、もー最悪だよ~」 哲也、ミキに向きなおり、「お前の家はこの隣だ、さっさと自分ちに帰れ」 「まあまあ、そう言わずに。今日早く帰ってこれたからさ、この家で録ってたテレビ全部見ちゃおうと思って」 「なんでうちで録るんだよ」「てっちゃんも見よ!」 リビングへ戻っていくミキ。哲也、ため息。 『こいつは幼馴染のミキ。家族ぐるみで仲が良いせいか、こうしてうちにいりびたっている』
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