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―屋上―
赤「チェリーパイ…」
桃「欧米か!!」
赤「いや…あの雲…」
桃「ん?」
空を見るとチェリーパイによく似た雲があった…。
桃「珍しい雲だな…」
赤「……」
桃「なんだ?どうした?」
赤「もう卒業だな~って…」
桃「……」
赤「なぁ…卒業までに何かしたい事ある?」
桃「ん~彼女が欲しいな…」
赤「他には?」
桃「キスして~な…」
赤「他には?」
桃「誰でも良いからエッ…」
赤「なんでそうゆう事しか思い付かないんだよ?」
桃「当たり前だろ?高校卒業だってのに未だに童貞なんだぞ?俺もお前も!?」
赤「別にそんな焦る事じゃないだろ?」
桃「あのな…今時、童貞なんて中学生でも卒業してんだぞ?」
赤「ふ~ん…」
桃「悲しくねーか?悔しくねーか?」
赤「う~ん…別に…」
桃「ハァ…これだから童貞は…」
赤「お前もだろ?」
桃「まぁ…」
赤「……」
卒業を1ヶ月後に控えた俺達はいつものように放課後、屋上に来ては内容のない会話をしている…。
特にやる事もなくただ時間だけが過ぎていった…。
これを約3年間もやっていたと思うとなんだか悲しくなってくる…。
しかしだ…次の瞬間、隣にいるデブが変な事を言い出した…。
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