37人が本棚に入れています
本棚に追加
「冬の夜は、めちゃくちゃ寒いよ・・・・」
外にいるのだからあたりまえだけどね。
これからどうしようかな…。
唯一家から持ってこれたのは携帯電話だけ、これで頼れるとしたら三人の姉さん達くらいかな。
この寒空の下で冷たくなった指でボタンをおしていく。
「・・・・・・・」
こんな遅い時間じゃしょうがないか、とりあえず今日は野宿して明日また考えよう。
そして携帯電話をポケットにしまおうとした所で、バイブ音が響いた。
「・・・・もしもしっ、 夏くん、今どこで何してるんですか? すっごく心配していたんですよっ!」
「あはは、実は家から追い出されました」
今の状況をあきら姉さんに素直に説明した。
「とりあえず私のところに来てくれませんか」
最初のコメントを投稿しよう!