禁句

運命

≪登場人物≫

・杉沢鏡哉（すぎさわきょうや）
年齢：２５歳
　大財閥である杉沢家の御曹司。温厚だが冷淡という二面性を持っている。容姿端麗、頭脳明晰の為、蝶よ、花よ、と育てられた。不可能は全て金の力で可能に出来ると思っている。

・山城景樹（やましろかげき）
年齢：２５歳
　鏡哉の幼なじみ。悪友。社交的で華やか。お喋りなのがたまに傷。財閥、山城家の次男坊。次男なので、自由気ままに生きている。遊廓にハマっており、高尾太夫にぞっこん。

・華乃（はなの）
年齢：１８歳
　吉原の遊廓、田島屋の新造。高尾太夫は姉女郎。幼い頃に火事で両親を失って以来、笑う事が出来なくなってしまった。人形のように端整な美貌を見込まれ、次期太夫候補として養育されている。

・高尾太夫（たかおだゆう）
年齢：２４歳
　吉原一の大傾城と呼ばれ、代々、一流の花魁にしか受け継ぐことの出来ない高尾の名代を受け継いでいる。絶世の美貌と、教養に似合わず、意外と男勝り。妹分である華乃を可愛いがる一方で心配もしている。

・シャルロッテ（源氏名は浮雲）
年齢：１８歳
　英国大使の娘。両親にはぐれ、道に迷っているところを、拉致され、吉原に連れて来られる。田島屋に売られ、華乃と出会う。初めて華乃を笑顔にさせた親友。