13人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
翌朝。
俺は5時半に起床した。
電気を付けると女子高生は帰ることなく毛布にくるまってすやすやと眠っていた。
「・・・」
ガシガシと頭を掻く。
気持ちよく眠っている所悪いが、起きてもらわないといけない。
鍵を預けて、鍵かけたらポストに入れといて貰うのでもいいんだけどあまりにも警戒心がなさすぎるか?
昨日少し話した感じと雰囲気では泥棒とかそんなことするようには思えないけど。
とりあえず、作業服に着替えよう。
黒のロンTにベストを羽織り、紺色のニッカポッカを選んではく。
カチャカチャという音を立てながら工具袋と工具差しを腰周りに付ける。
「…ん」
音に目が覚めたのか、女子高生がうっすらと目を開いた。
「起きたか?」
「…?」
声を掛けるが、寝ぼけているようでまたすぐに目を閉じて眠ってしまった…
「仕方ねぇか」
俺はため息をついて、メモにペンを走らせてその横に鍵を置いた。
最初のコメントを投稿しよう!