タカを拾いました。

14/22

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
その日の仕事も無事に終えて、親方の家に帰って来た。 「おう、トンビよ。メシ食ってくか?」 親方が声をかけてくれる。 だけど… 「すみません、今日は帰ります」 女子高生の事が気になったので早く帰りたい。 ちゃんと鍵かけてポストに入れておいてくれたらいいけど、部屋の中を荒らされてないとも言い切れない。 「そうか?珍しいな。何かあるのか?」 「いや、ちょっと…」 ははは、と苦笑いして誤魔化す。 言えるわけない(笑) 知らない女拾って部屋に置いて来たとか。 もう帰ってると思うけど。 「ま、お前も年頃だ。色々あるわな」 「そんな余裕ないッスよ(笑)じゃ、お疲れ様っした!」 「おう、気を付けてな」 ぺこりとお辞儀して親方の家を出た。 気持ち、足は急ぎ足で家に向かう。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加