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その日の仕事も無事に終えて、親方の家に帰って来た。
「おう、トンビよ。メシ食ってくか?」
親方が声をかけてくれる。
だけど…
「すみません、今日は帰ります」
女子高生の事が気になったので早く帰りたい。
ちゃんと鍵かけてポストに入れておいてくれたらいいけど、部屋の中を荒らされてないとも言い切れない。
「そうか?珍しいな。何かあるのか?」
「いや、ちょっと…」
ははは、と苦笑いして誤魔化す。
言えるわけない(笑)
知らない女拾って部屋に置いて来たとか。
もう帰ってると思うけど。
「ま、お前も年頃だ。色々あるわな」
「そんな余裕ないッスよ(笑)じゃ、お疲れ様っした!」
「おう、気を付けてな」
ぺこりとお辞儀して親方の家を出た。
気持ち、足は急ぎ足で家に向かう。
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