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ひと段落してから。
掃除してる間に女子高生に近所のほか弁屋へ弁当を買いに行かせたのでそれを食べる事にする。
「いただきます」
「…いただきます」
無言でほか弁を食べる。
ちなみに、女子高生のほか弁代は俺持ち。
なんか変だとは思うけど、仕方ない。
「…お前、家帰ってないの?」
「…シャワーを浴びに一度帰りました」
「…は?じゃぁなんでここに戻って来てるわけ?」
「ダメ…でした?」
いや…ダメとかそーいう問題以前の事じゃなかろうか!!
「…推察するに、お前は家事炊事が出来ないだろ?」
こくり、と頷く女子高生。
「じゃ、ここに置いておく意味がないし。迷惑」
俺はハッキリと言ってやった。
ご飯作ったり洗濯が出来るならまだしも、出来ない上にやろうとしたら大惨事。
迷惑この上ない。
「よく知らない男の部屋に泊まるんじゃなくて、友達の家にでも行けば?一人もいないことないだろ?」
「…ない」
「は?」
最初の方が聞こえなかった。
「…友達なんて、一人もいないです!」
・・・。
えーと…何て言えば良いのか。
「じゃ、作れば?」
そう、友達なんて作ればいいだけの話!!
ましてや、俺みたいに中卒で働いてるわけじゃないし高校行ってたら同い年の女の子なんてわんさかいるわけだし。
「簡単に出来たら苦労しないです」
ちょっと強めの口調で言う。
「ジョシコーセーの性格に難あり?」
「昨日から女子高生って私の事を呼びますが、私には鷹子(タカコ)という名前があります!」
今初めて名前知ったんですけど(笑)
「あーはいはい。鷹子ちゃんね」
弁当をすっかり食べきった俺は割り箸を折って弁当の殻に入れて袋に捨てる。
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