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「…っく、空気読むの例えばって何ですか!?」
そんな例えば聞かれた事ないし聞いた事ないですけど!
「あー…例えば、昨日言っただろ?笑顔であいさつって。学校行って挨拶された時にちょっと微笑んで挨拶返すとかじゃね?」
「それって空気読んでる事になるんですか?」
「あのな、おはようって言われて仏頂面でおはようって返されても朝から気分悪くないか?」
「…そう…ですかね?」
こいつ、もしかして今までずっと仏頂面で挨拶返してたとか!?
「…友達作るのにも仏頂面の奴とニコニコしてる奴だったらどっちの方が好感度いいよ?」
鷹子が頭の中で考えているようだ。
「…ニコニコ?」
「だろ?無表情とかだと取っつきにくいって思われるんじゃないか?」
「なるほど…」
こいつ、今までどうやって学校生活送ってたんだ…?
「鳶さんの話は私にとって、勉強になります」
「ああそう…」
何か疲れて来た。
「…分かりました。私、家に帰ります」
「おー!帰れ帰れ!!」
この時の俺は笑顔全開だったに違いない。
「鳶さんに言われた事、実践して、結果をあなたに報告します!」
「え…別にいらねーけど」
「いります!」
「なんで?」
「鳶さん、私が社交術を身に付ける為の先生になって下さい」
「はぁ!?」
何だか話が変な方向に…
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