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──あれから。
鷹子は俺の部屋に来ることはなくなった。
最初のうちは少し気になっていたけど、それもだんだんと忘れていくような日数が経っていた。
「トンビ!」
俺は今日からの現場で、久しぶりに見る奴に出会った。
「隼人(ハヤト)」
「なんか久しぶり(笑)しばらく一緒の現場だな」
ニカッと笑いながら言うこいつは、俺と同い年の鳶。
この間まで違う現場に行っていた。
「鉄骨鳶の助っ人はどうだった?」
とび職、といっても一概に一つとは言えない。
代表的な分類を言うと、
・足場鳶
・鉄骨鳶
・重量鳶
かな?
まぁ、他にもあるけど。
建設業の一括りにされてしまうけど、鳶の仕事は結構重要だ。
「あー、まぁ勉強にはなったけど俺っちには足場鳶の方が向いてるかな(笑)」
「そうか(笑)」
今日からの現場も足場の仕事だ。
「そういえばさ、今ではもうやってないらしいんだけどー」
隼人がどこぞで仕入れたとび職話を始める。
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