能あるタカは爪を砥ぐ。

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「何お前、不倫してんの?」 不倫って確か、結婚してる人と付き合うこと…だよな? 「んー。この間出張行ったときにちょっとな~」 「・・・」 鉄骨鳶の助っ人の時か。 確か3週間くらいの出張だったよな… 「…3週間の間に何があったわけ?」 そんな短期間で恋愛なんてできるもんなの?(笑) 「…チェリーなトンビに相談する事でもないと思うんだけどさ~」 「ぶん殴ってやろうか?」 にっこり笑って言うと、隼人はひきつった笑いをする。 「冗談じゃん!えっとねー!!」 あわてたように隼人が話を始める。 前に一度、お互い慣れない環境でストレスや不満がたまっていた時に俺と隼人はぶつかって喧嘩をしたことがあった。 出会った当初はお互い嫌い合ってた。 理由なんてない。 ただ、気に入らねー奴。 それだけで喧嘩の要素は十分にあった。 で、ぶつかって殴り合って… 俺が勝ったわけですが。 ガタイは隼人の方がデカイ。 筋肉の付き方も俺よりしっかりしてる。 だけど、俺にはスピードと言う武器があるわけで!
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