能あるタカは爪を砥ぐ。

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「つっても、今は彼女欲しいとかヤリたいとかってより… 鳶の仕事をしっかりやって今の生活の基盤をちゃんと作っておきたいからそんな余裕ねーよ」 本気でぶん殴る気はなかったので指を鳴らすのをやめた。 「もー、トンビってば真面目すぎ!」 「隼人が不真面目すぎるんだろ(笑)」 隼人は見た目も悪くないし、話をすれば面白いので遊びに行った時にナンパしても結構引っ掛ける。 本人にその気はなくても女の子がその気になる事も多いとか。 「でも、ほどほどにしとかないといつか後ろから刺されるぞ?(笑)」 「その時は守ってネ☆」 「自分よりガタイでかい男を守る事にメリットが感じられない(笑)」 「ひどーい!!」 あはは、と俺達は笑う。 それからも、これからの話とか仕事の話とか色々話してたら時刻は深夜を過ぎていた。 泊まって行けばと言ったけど、帰ると言うので隼人を送り出してから俺は風呂に入って布団にもぐりこんだのだった。 .
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