能あるタカは爪を砥ぐ。

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「って、わけだ」 助けた流れでそのまま部屋の前まで来てちょっと話してそのまま泊めて翌日には帰ったと言う話。 「…マジありえね~」 隼人は大げさに右手で顔を覆って上を向く。 「だな。初対面のよく知らない女泊めるなんてありえねーよな」 「じゃ、なくて!!!」 俺の言った言葉を全力否定。 「普通、据え膳食わねば…なんとやらだろ?なんで食っちゃわないわけ?」 男の恥、ね。 「いや…だって、次の日仕事早いし」 「いやいやいやいやいや!!!!」 いやいや言い過ぎだから! 「それとこれとは別問題!!」 同じ問題だ… 寝不足になったら危ないし。 「草食男子かっつーの!」 つーん!と人差し指で額を突かれた。 「いてぇなオイ」 突かれた場所をさすりながら言い返す。 「別にいいじゃんよ。性欲だけで生きてるようなお前と俺を一緒にするな」 「ひでー(笑)性欲だけで生きてるとか!!あながち外れてないけど!!」 「否定しろよ(笑)」 そもそも、何がおかしいかって言うと初対面の女を部屋に泊める事がおかしいだろ。 なのに、なんでそこじゃなくて食わなかった事に対しておかしいと言われないとならないんだ?
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