トンビが豆鉄砲を食らう。

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トントントン ドアと叩く音がする。 出ないと、とは思うものの重い瞼が開かない… いま何時なのか確認しようと時計を探す。 ガタッ 一度掴んだ時計が手から滑り落ちた。 ガツン 「あいたぁ!!」 誰かの頭に落ちたようだ。 「…わり」 とりあえず謝る。 「わり、じゃねーし!いてーし!!起きろし!!」 「うるせーし…」 ああ、隼人だ。 泊まったんだった(笑) トントントン 2人でやいのやいの言ってたらまたドアをノックされる。 「あ…?」 「って、トンビ!もう昼前じゃん!!」 隼人が頭の上に落ちて来た時計を拾い上げて見ると、11時半回っていた。 「ああー…とりあえず出て」 どうにも、俺は休みの日の朝は極端に弱くなるらしく。 布団から出る気もしない。 「もう!しゃーねーなぁ」 毛布を跳ねのけて隼人が立ち上がる。 「はいはいーっと」 「あ…お前」 パンイチじゃん。 ガチャッ 「きゃぁああああ!!!!」 バタン 「…どどどど、どうしよう!?」 女子に叫ばれてテンパったのか、開けた勢いでまたドアを閉めた隼人。 「ばっか、早く中に入れろよ…近所迷惑だろ」 っていうか、通報されないかが心配になって目が覚めて来た(笑)
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