トンビが豆鉄砲を食らう。

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笑顔のまま、隼人の動きが止まる。 「何やってんの?」 「・・・」 そして、口元を抑える。 「がぼっ」 手のひらに数回噛み砕かれたから揚げが!! 「キタねーな!噛んだの出すなよ!!」 「ち、ちがっ…!!これっ…!!」 若干涙目になっている。 「なんだよ?」 俺は他のから揚げを箸で2つに割ってみた。 「…生、デスネ」 「えっ?」 箸で割ったから揚げの中身は見事に生だった。 外側はちょっと揚げ過ぎ?くらいな色味なのに。 「お前、から揚げすんのに一体どんだけの高温の油で揚げたんだ?」 「え…油が熱い方が早く揚がるかなと思って」 「お前な~。から揚げは中温くらいでじっくり中に火を通すんだよ。高温で揚げると表面しか揚がらないし、中まで火を通そうと思ったら表面焦げるぞ」 「あ、あの…!もう一回お願いします!!」 鷹子は鞄からメモとペンを取り出して構える。 「・・・」 とりあえず。 半ナマのから揚げは電子レンジでチンしました。
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