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完食後。
「あー、面白い弁当だった。ごちそうさまね、鷹子ちゃん!」
「いえ…色々すみませんでした」
ちょっとしょんぼりしている鷹子。
ちなみに、きんぴらごぼうは薄口しょうゆ多過ぎでめっちゃ辛かった…
薄口だから多く入れないと味がないかと思って…って鷹子は言ってたけど。
マジで料理初心者(笑)
薄口しょうゆは見た目の色は薄いけど味は辛いんだよ!!と説明してやった。
「ま、料理教室通ってたらその内うまくなるだろ。どんな事やってんだ?」
「えっと…スポンジの作り方とか」
鷹子は目を合わせずにそう言った。
料理教室でどんなことやってんのか聞いたよね?俺。
「何だって?」
聞き間違いかと思ってもう一度聞き返した。
「えっと…クッキー作りました…」
ばつが悪そうに言う鷹子。
これは、確信犯か?
「・・・」
俺も隼人も黙る。
が。
「それはお菓子教室だー!!!!!」
狭いワンルームの中、俺の絶叫が響いた…
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