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「ただ単に反抗する気がなかったらボンクラ仲間だけど、反抗できる状況や状態じゃなかったら仕方ない部分もあるでしょ」
私は…どっちだったんだろう。
反抗する気力さえなかったかもしれない。
「まー、過去は過去だけど。鷹子は今、反抗期に入ったんじゃないの?」
「ええ!?反抗期!?」
「変わろうとしてるでしょ?」
まゆりにはお見通しなんだろうか…?
「その、変わろうとしてる鷹子を私は応援したいし、私が鷹子のステップアップの妨げになるんだったら離れたほうがいいかなって思ってて」
「いやです!」
私は強い口調で叫んだ。
「私は、まゆりと友達なんです!そんな事、言わないでください!」
「鷹子…うん、ごめん。もう言わない」
私は、バカだ。
友達ができたと有頂天になってた。
自分の事しか見えてなくて、考えてなくて。
まゆりの気持ちや周りの状況なんて目に入ってなかった。
「ねぇ、まゆり」
「ん?」
「多数の、浅い友達より…1人の深い友達でありたい。それってわがまま?おかしい?」
何と言っていいんだろう。
私は、その他大勢じゃなくてその人になりたい。
「ははっ、鷹子って素直だね!うん、私と鷹子は親友だよ!」
親友とは。
友達より上の絆を持った友人関係だと思われる。
「親友…」
「うん。鷹子が困ったら、私は助けたいと思うよ」
「それは、私もです」
顔を見合わせて、ふふっと笑った。
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