13人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、私は朝早起きをしてお弁当作りを開始した。
母にはキッチンを借りると伝えると不審がられたけど、習ったお菓子作りをしたいからと言うと納得した。
と言っても、母はあまりキッチンに立たない。
うちはお手伝いさんを雇っているからその人が食事の用意や掃除などの家事全般を請け負ってくれている。
お手伝いさんにも一言キッチンを使う旨断りを入れた。
ネットで調べた調理の仕方を見ながらからあげや卵焼きを作ってお弁当にたくさん詰めた。
鳶さん、食べてくれるかな?
料理を終えた後のキッチンは…
色々と飛び散ってしまったり汚してしまったけど、自分でできる限りの掃除をした。
お手伝いさんあてにメモを書く。
『キッチンを汚してすみません。出来る限り掃除をしてみましたが不十分かもしれません』
掃除は、掃除のプロに頼もう。
そのうち、掃除も勉強しなくちゃ。
私が家を出る準備ができたころには、10時を回っていた。
鳶さんのところに、12時までには行けそう。
11時半にはついた。
それからはドタバタだった。
鳶さんの仕事仲間の人が居たり、パンツ姿で出てきたりしてびっくりした。
お弁当は、ほとんどが失敗したけど勉強にはなった。
料理教室じゃなくて、お菓子教室に通っていることを誤魔化そうとしたけどばらしてしまった。
知られてしまったので、今度はお菓子も持ってくると約束した。
やっぱり、料理はネットで調べるだけではまだまだ分からないことが多い。
もう一度、母と話をした方がいいかな…?
最初のコメントを投稿しよう!