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私のそばにはまゆりがやって来た。
「先生もずいぶんぼかして言うね(笑)」
「うーん、自分の身を自分で守るのは当然の事ですよね…?」
「うん?引っかかるのそこ?」
「その他に、気になるところありました?」
「いや…妊娠した時の2つの選択ってなにかなーとか思わなかったの?」
「ああ…確かに。なんなんでしょう?」
私の返答に、まゆりがガクッとする。
「産むか産まないか、って事でしょ」
「うーん、まったくもって実感がわかないので考えが至りませんでした」
「鷹子は真面目だねー」
「まゆりには彼氏がいるんですか?」
「えっ?いないよぉ!この間言ったでしょ?桐生に許嫁が居るから簡単には作れないよ」
そういうものなのかな?
「合同体育祭実行委員とか、誰がやるのかしらね?私は辞退するわ(笑)」
「そうですね。大変そうですもんね」
私とまゆりがそう言って笑い合った。
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