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やり過ごす。
そう思っていたのに。
クラス委員が前に出て仕切っていた。
「えー、では合同体育祭の実行委員に芹澤さんと七種さんで異論がなければ挙手してください」
委員長がそう言うと私とまゆり以外の人が全員手を上にあげた。
「はい、決まりました!2人は頑張ってくださいね!次は道具準備委員会を2名決めたいと思います」
委員長がテキパキと仕切って、副委員長はノートに決まったことを記録していく。
え…委員長がやればいいんじゃないの!?
「あっ、あのっ!!」
私は手を挙げて勇気を振り絞る。
「はい、芹澤さん。なんでしょうか?」
委員長が言葉を切って私を見る。
「あの、私…委員とか慣れていなくて足手まといになるのではないかと思います…」
「大丈夫!みんな初めてだから!!芹澤さんなら頭もいいしバッチリだと思いますよ!頑張りましょうね!!」
委員長は無駄に熱血だったと知った。
口を挟もうとしたけど、もう無理だった。
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