タカも居ずまいから。

22/39
前へ
/102ページ
次へ
「みなさん、はじめましての方ははじめまして。そうでない方はこんにちは」 立ち上がり、そういう挨拶をして口を開いたのは、桐生学園の3年生。 「俺は桐生学園で生徒会長をやっている狩場岳(カリバガク)。この合同体育祭が終えたら任期を終える。それまで宜しく。実行委員の委員長も兼ねる。順番に自己紹介をしていってくれ」 そういって狩場会長は座った。 机はコの字に並べてあり、狩場会長の左に順番が回り始める。 「桐生学園3年の逢澤楓(オウサワカエデ)です。役割は岳のストッパーです。こいつ、すぐに暴走するから要注意ね。見た目いかついし声もでかいから怖かったら俺に言ってね女の子たち♪」 俗にいう、チャライと言うやつでしょうか。 狩場会長が体育会系の人だとしたら、その真逆だ。 「愛華女子の生徒会長もやっています。美倉一華(ミクライチカ)です。生徒会長は強制的に合同委員会の代表に選ばれるので忙しいからみなさん助けてくださいね」 穏やかな笑顔で有無を言わせない口調。 これは頼まれたら断れない。 そういう感じでぐるっと順番に自己紹介が続く。image=503034090.jpg
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加