タカも居ずまいから。

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「芹澤鷹子、1年です。推薦で選ばれたんですが、こういった委員会とか初めてなので足手まといにならないよう気をつけたいと思います・・・」 皆がこっちを見るから、私は俯いて早口に述べる。 その後、まゆりが続く。 「七種まゆりです。1年です。私も推薦で選ばれてしまったのですが、バイトに行かなくてはいけない事が多くてあまり役に立てないと思います。出来る事はするつもりですが出来ない時は出来ないと言いますのでよろしくお願いします」 まゆりは強気な発言をする。 ようするに、委員会にはあんまり出る気ないって事・・・だよね。 そうなると、私の仕事が増えるのかなぁ・・・? 自信ない。 狩場会長がまゆりに問いかける。 「アルバイトは原則禁止ではないのか?」 「はい。原則は、ですよね。生活かかってるんで学校には申請出して受理されています」 「君、七種君は母子家庭か何かか?」 「その質問にお答えする義務はありません」 「失礼、プライベートな事に踏み込んだかな?」 2人の会話を遮るように、西園寺さんが声を上げた。 「僕は西園寺倭(サイオンジヤマト)です。まゆりちゃんが忙しい分、僕が頑張るから安心してね!」 「・・・結構よ」 「あ、僕とまゆりちゃんは許嫁なんですー」 ニコニコと笑顔を絶やさず朗らかに言ってのける西園寺さんだけど、まゆりの表情は固い。 「私は許嫁を解消したいと思っているので、変な事言いふらさないでください」 「えー?つれないなぁ。折角一緒に実行委員になったんだから仲良くしようよー。ね?君もそう思うよね?」 西園寺さんが私を見て笑った。 でも、何だかその笑顔が私は苦手だなと思った。 「・・・あの」 「鷹子!もう良いから!無視無視」 「え、でも」 「俺は土屋蒼真。俺もアルバイトを優先させたいのであまり力になれないと思います。西園寺に無理矢理実行委員にされたので、俺の分の仕事は西園寺に回して下さい」 「ええー?それじゃぁ僕忙しくなるじゃん」 「以上です」 土屋さんも西園寺さんの言う事を丸っと無視して締めくくった。 なんていうか・・・こんなにやる気なくて大丈夫なんだろうか。
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