タカも居ずまいから。

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「親に決められたことをしたくないなら、自分の力をつけていくしかないよね」 あっはは、と逢澤先輩は楽しそうに笑う。 「…つくづくこの学校って金持ち学校ですよね」 はぁ、とまゆりがまたため息をついた。 空になったフルーツオレの紙パックをくしゃりと握りつぶす。 「君も中々大変な境遇らしいね?」 「大変ですけど惨めとかは思ってないですよ?」 まゆりはニヤリと笑って逢澤先輩を見る。 「先輩、私の味方になってくれません?」 「ええー?何かと戦うつもりなの?」 ええ、と言いつつも興味津々な顔の逢澤先輩。 「いや、何をするってわけでもない…わけでもないけど、いざって時に頼れる味方は多い方がいいじゃないですか? 狩場会長は公平な感じするから難しいけど、そこに逢澤先輩の言葉があればなんとかなりそうっていうか」 「あっはは!いつ、何をするつもりか知らないけど…仲良くはしてもいいよ?女の子好きだし♪」 「助けてほしいときは遠慮なくお願いしますねー♪」 にこにこ~っと2人は笑顔を交わす。 「あ、もちろん鷹子ちゃんも困った時はいつでも相談してねー!」 逢澤先輩はそう言って、まゆりと私に名刺を渡すとどこかへ行った。 「ほんと、チャライ人だわ…」 名刺を見つめてまゆりは苦笑しながら言った。 連絡先を書いている名刺を持っている事はチャライと言う事らしかった。
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