タカも居ずまいから。

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* * * 部屋の電気、ついてない。 今は18時半。 まだ辺りは明るい。 「・・・・」 どうしよう。家の前で待とうかな…。 あまり長い事アパートの周辺でうろうろしていたら不審者だし… 「あの、どうかしました?」 「っ!!」 不審者だし、と思った所で声をかけられて、声にならない声がでる。 「あ、ごめんなさい。驚かしちゃった?」 声の主を振り返ると、女性がいた。 活発そうな大きな猫目の、すらりとした女性だった。 「道に迷ったのかなーと思って声かけたんだけど、全然大丈夫だった?ごめんねー、私って結構早とちりで~」 人懐っこい感じでよくしゃべる女性…。その勢いに圧倒される。 「って、ごめん。私ばっかり喋り倒して口挟めなかったよね(笑)」 「あ、いえ…!大丈夫です!ご心配ありがとうございます!」 なんにせよ、私が心配をかけてしまったんだからこっちが悪い。 「礼儀正しい子ね~・・・って、愛華女子の制服じゃなーい!お嬢様かー!!お嬢様がこんな所うろついてたら危ないよ?」 そういうあなたこそ危ないのでは…と思った。 「いや…その、友達の家に来てみたんですけどまだ帰ってないみたいで」 「友達…?愛華のお嬢様にこんなとこに??」 「う…変、ですか?」 確かにこの地域に私の制服は浮いているかもしれない…。 「あ、ごめんごめん口から出てた?余計な事言っちゃうタチでねー。ねぇ、その友達の家ってどこ?」 「あ、このアパートなんですけど…」 「このアパート?」 うん?と首をかしげる女性。
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