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「……どうして私の味方をする気になったの?」
「あの人よりもゆーちゃんに協力した方が噂として面白くなりそうだからかな? 最も、完全にゆーちゃんの味方になったつもりじゃないけどね~」
学園小町に有用だと判断されている限り、彼女のバックアップを受けられる。しかし、学園小町に不用と判断されれば一瞬で切り捨てられる。
簡単で非情な理屈だが、納得は出来た。
「さてさて、これからゆーちゃんはどうするのかな?」
「……決まっているわ、復讐よ」
考えようによっては、これはとんだ朗報だ。まさか、向こうの方からノコノコとやってきてくれるだなんて。
予想外のイレギュラー。
しかし、私にとっては嬉しいハプニングそのもの。
まさか、こんなにも早く、念願の復讐を果たす事が出来るだなんて。
もし神様がいるのなら、感謝してあげないこともないわ。
貴方のおかげで、私は、私自身を精算出来るのだから。
「ねぇ、沙希音。これは私の推測なのだけれど……恐らく、あの大人が治安悪化に一枚噛んでいるんじゃない?」
「ほうほう、その心は?」
「目的の為には手段を選ばないのが、古来より大人の定義でしょう?」
「なるほどにゃ~」
さて、これからどう動くか……。
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