俺の日常が壊される直前に過ぎない

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「さて、紅葉くんよそろそろ寮の方へいってはどうかね?」 「え?寮?どこにあるの」 「来るときに見かけるはずだけど…あー…方向音痴だったわね…」 なにも言えません、はい… 「しょうがない…薫ー」 「どうしましたか?理事長」 「この学園の地図ってあったわよね?」 「ありましたね」 「ちょっと持ってきてくれる?」 「はい、かしこまりました」 「…………」 い、イケメンだとか思ってないから!! さっきも言ったけど…だ、大事な事なの!! 「お待たせいたしました」 「サンキュー!あっ、薫ココアー」 「はいはい、砂糖多めですね?かしこまりました」 おぉ…すごい…砂糖多めなのも分かってるんだ…!! 自慢じゃないがうちの姉はココアに関しては結構うるさいんだよね…自分好みにするために必ず家では自分で作るんだけど…そんなに薫さんは姉ちゃんに頼られてるのか 「じゃぁ、はい!これあげるから寮へいっといでー」 「あっ、うん!わかった」 「ちゃんと寮長に鍵もらってね?」 「はーい」 ガチャッ… 「お待たせ…て、もぅ行ったんですか?」 「うん、敬語やめていいよー」 「………ぁー…疲れた…なんでこう敬語って難しいんだ…?そして楓、お前はなにニヤニヤしてる…」 「フフッ…楽しくなってきたなぁーって」
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