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僕の名は坂田 浩一(さかた こういち)。都内の公立高校に通っている。
現在、僕は学校へ登校中だ。黒い長髪に端正な顔立ちをした彼女と一緒に。
彼女の名は川野 聡美(かわの さとみ)。本名はシャナ・ティル・アレクサンドロス。バハムートと言う戦闘種族で地球外知的生命体だ。
シャナはこの地球へ来た時、着地点で偶然その場に居た聡美を踏み潰して死なせてしまったため、聡美の体に入ったのである。つまり、聡美本人は天国に居るということだ。当然、僕は抗議をした。だからって聡美が帰ってくる訳ではないが……。
学校に着き、僕たちは靴を上履きに履き替えて教室へと向かった。
「ねえ、浩一」
「何? シャナ」
「帰りに浩一の家行っていい?」
「いいよ」
教室に着き、中へ入る。
「みんな、おはよう!」
元気に挨拶するシャナ。
おはようございます、と挨拶が返ってくる。
僕は席に着き、鞄を机に置いた。
隣の席にシャナが座る。
チャイムが鳴り、教諭が入ってきてHRが始まる。
僕は机に突っ伏した。
やがて、HRが終わり、教諭が教室を出て行く。
「浩一、英語の宿題やった?」
「I did it」
「私やってないから見せて」
僕は英語のノートをシャナに渡した。
シャナは自分のノートに宿題を写した。
「ありがとう」
ノートが返却される。
「シャナ、今度からは忘れずにやってきな」
「でも、私、英語出来ないし……」
「Even I cannot do it」
「……何て言ったの?」
「僕だって出来ないよって」
「ペラペラじゃん」
チャイムが鳴り、教諭が入ってきて英語の授業が始まる。
……。
…………。
………………。
授業が終わり、休み時間。
僕は時間割表を見た。次は社会である。
僕は社会が苦手だ。だから、
「シャナ、僕フケるね」と言って教室を出ると、屋上へと向かった。
屋上には先客が居た。
先客は僕に気付くと、いきなり襲いかかってきた。
僕はひらりと身をかわした。
「何するんだよ!?」
「お前の肉体、もらうぞ」
「そうはさせない」
シャナが現れて先客、元い敵を吹っ飛ばした。
「大丈夫? 浩一」
「うん」
敵は五十メートルほど巨大な怪獣へと姿を変える。その姿はまるで、ウル○ラマンレオに出て来るウ○フ星人のようだった。
シャナはドラゴンに姿を変えると、巨大化した。
「お前の相手は私だ」
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