セントラルパークで会いましょう

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「妥当な値段だろうが」 「どこが!? これ1枚で100ドルって……どこが妥当なの!?」 しれっと答える男に呆れながら怒鳴り付ける。 「おいおい、誰が1枚100ドルって言ったよ?」 今度は男の方が呆れながら笑う。 「10枚で100ドルだ」 「いらんわ!! こげなもん10枚もいらんわ!!」 ついつい本音で突っ込んでしまう。 「今なら2枚サービスで付けて、お得なプライスレス価格」 「更に2枚も付いて来るんかい!! て言うか、人の話を聞きなさいよ!! あなた!! いらん言うてるやろ!?」 突っ込み続けて、息が続かない。 「バラ売りは利かねぇからな」 凄味のある声でそう言われて、思わずたじろぐ。 ……この男……私から100ドルふんだくるまで、絶対離れないつもりだ……。 も、マジで泣きたい。 本当に質の悪い男に引っ掛かったなぁ……。 再度深いため息を吐けば。 「幸せが逃げるぞ?」 だから誰のせいだと!?
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