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「真智子さんっ!! 大丈夫ですか!!」
満面の笑みを浮かべ、そう私に語りかける片岡誠治。
「ええ!! 大丈夫ですよ!!」
半分死にかけた表情で誠治に答える私。
現在早朝6時。
誠治と真智子……マンハッタンくんだりまで来て――
――公園でジョギングしてます。
いや、これ、ジョギングなんて生やさしいもんじゃない!!
なんか……スピードがですね!!
いろいろ神の領域なんですけど!!
て言うかですね!! 片岡誠治さんよぃ!!
朝6時から炎のランナーできる体力があるなら……
アタシを抱きなさいよ!!!!!!
心の中で絶叫する。
昨日、あんたが疲れたとかなんとか言うから、貫通を諦めたっちゅうのに、早朝5時からごそごそ起き出して、炎のランナーって!!
本当に勘弁してください!!
私の心の叫びなぞ、全く聞こえてない片岡誠治が、どこぞの爽やかCMのような笑顔を投げ掛けた。
「いやぁ、こうして真智子さんとジョギングできるなんて……まるで付き合ってるみたいですね!!」
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