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「うん」
「な、なんで?」
アオはアゴに手をあてて考える素振りをした。
「なんで、と言われると、説明が長くなる。企業秘密って事で」
「俺は聞く権利があると思うが」
アオはチラリと俺を見ると、ふっと笑った。笑顔ではなく、皮肉めいた微笑。
「知ってどうするの。キミがわたしを助けてくれるの」
「助けるって…その施設が殺し合いをやってる理由によるだろ」
ふう、とため息をついたアオは手を机に置いた。なんかここ数時間でこいつは表情豊かになった気がする。
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