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「それでね、キミに頼みたいんだけど」
「あ、はい…」
「キミがわたしを助けてくれる?」
………………。
ぶっちゃけ、能力とか云々はよく分からない。俺は自分が力を持ってるとは思えないし、『少女達』の運命をなんとかできるとも思えない。
でも、アオは、アオだけは助けてやりたい。
まだ楽しいことや嬉しいことを何も知らないこの少女を助けてやりたい。
それならば、たとえ命がけになったとしても、やってやろうじゃねぇか。
「ああ。俺がお前を助ける」
そう言うと、アオはうっすらと笑った。
いつかこいつのとびきりの笑顔を見てみたい。
「俺は桐生蓮。よろしくな」
「れん。ねぇ、れん」
「なんだ?」
「…お腹減った」
……………。コイツは…。
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