桐生蓮という平凡な高校生の日常

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すると少女…OAは目を閉じ、手を体の前で円を描くように回した。 すると、その円に従って光が発生し、思わず俺は目を細めた。 「な、な――」 「これが実験の成果」 俺ははっきりと目を開けると、異様な光景に唖然とした。 先ほど円を描いた場所には、空中にも関わらず光輝く立体魔方陣が浮かび、ゆっくりと回転している。ゲームに出てきそうなやつだ。 「なんだよ…これ」 「これはOAの能力」 しかもOAの灰色の右目が赤くなっていて、発光しているかの如くらんらんと輝いていた。 「お、お前人間か?」 「人間。でも実験を繰り返されてるから異能」 なるほど。さっぱり分からない。 OAが手をパンッと叩くと、光の魔方陣は空気に溶けるかのように消えた。 「お前、えっと」 「…クシュッ」 可愛らしい声が聞こえた。くしゃみか? 「寒いからあったかいとこ行きたい」 「…とりあえず俺のコート貸すよ。俺ん家来るか?今家に誰もいない時間だし」 「…いく!」 …まいったな、凄く可愛いぞこの子。
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