意見箱の謎

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 「マジか」  「願いが叶う~」  一瞬で二年一組全員に願いが叶う意見箱の存在が知れ渡った。  「俺も願い書こう」  「俺もー」  「俺もー」  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  「私もー」  「私もー」  「私もー」  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  全員が自分の願いのことを考えていた。  しかし一人だけ冷静に何か他のことを考えている人がいた。  その人の名は池上和也(いけがみ かずや)  この和也(かずや)というやつは学年でも一・二位を争う頭のいい奴だった。    {「そんなことあり得るのか?なんでも願いが叶う魔法のような箱があるなんて。それに生徒の願いを叶えても  会長の近藤(こんどう)さんには何の意味もない。何か、からくりがあるのか?」和也はこんなことを考えていた。}  「なあ、直樹(なおき)おかしいとは思わないかい?」っと和也(かずや)が言った。  「どうした和也?」  「どう考えてもわからないんだ。なぜ会長はあんなことを言ったのか。みんなに願いが叶う意見箱の存在を明らかにしたのか。」  「ただ生徒を喜ばせるだけだろ?」  「そうも考えられないこともないが・・・」   「おい和也(かずや)なんだあの集まり」    直樹(なおき)と和也(かずや)がそんな話をしている中、教室の中心でみんなが集まっていた。    あわてて直樹(なおき)はみんなが集まっているところに行った。
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