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「俺は願い事決めたぜ」
「なんて書くんだ?」
「おれは休み時間を長くする」
「お前はバカか。授業がなくなったんだぞ」
「あっそうかw」
「お前たち、そんな小さな願いを書いてどうするんだ。なんでも叶うんだぞ」
教室の中心でそんな話をしていた。
そんな時、教室の教卓を和也(かずや)がたたいた。
「おい、お前たち。そんな、願いが叶う魔法の箱を信じていいのか?」
みんなの視線が和也(かずや)に向かった。
「願いが叶うんだぜ。そんないい箱、使うに決まってるだろ」と言い返す。
「願いが叶うという箱が本当にあると思うか?」
「お前も見ただろ和也(かずや)。翔太(しょうた)が意見箱に入れた授業をなくすという願いが本当に叶ったんだぞ」
「それはそうだが・・・。でも後で何か変なことが起きるかもしれないだろ。だから、もう意見箱を使うのはやめようぜ」
「その時は、また意見箱で解決すればいいんだ」
「もうその時には意見箱が使えなくなっていたら?」
「もう和也(かずや)お前とは話したくない。そんなに意見箱を使いたくないんだったらお前は使わなければ良いだけだ。俺は使うぜ」
「おい待てよ智哉(ともや)。」
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