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デモルトのすぐ裏の通り。
そこの壁に板橋は凭れ掛かっていた。
「板橋大河だな?」
夏目はそう言って銃を構える。
後は引き金を引くだけだ。
「あぁ…そうだ。16年ぶりの再開か?」
「そうだな…で?お前の目的は何だ?」
「…戦争の阻止だ。ローガンを殺せば戦争を阻止できると思ったんだ…」
「だからローガンを?」
「それに戦争なんて真っ平ゴメンだ…もう人が死ぬのは見たくない……」
「お前…本当は」
夏目は構えた銃口を地面に向ける。
「夏目…お願いだ……このまま行けば内乱やクーデターが起こる…だからそれだけは阻止してくれ」
板橋は泣きながら夏目にすがる。
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