まさかのトリップ

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  「もしかしたら僕は異世界に来てしまったのかもしれません」 僕の言葉を聞いたエルガとルージュ様は驚きの顔を見せる。当たり前だよね、だって突然「異世界から来ました」なんて言ったら普通そうなるよ。 「僕は学校に行くため通学路を歩いてた所突然、空間が歪み異空間のような暗闇にいました。一斉に光が入ったと思ったら上空から落ちてしまったけど運良くあの湖に落ちて助かり、あの場所でエルガに会ったという所です」 「なるほど…そういう訳だったのだな」 ルージュ様は納得したように頷いた。エルガは未だに驚いているようだけど何とか納得しようとしている様子。 「信じて…くれるんですか」 僕は内心不安で仕方がなく少し情けない声になってしまった。 「信じると言っただろう。それに海哩が嘘を付くようには見えんが」 「え、それはどういう意味…」 「人の瞳を見れば嘘をついているかいないか分かるのだよ」 そうだったんだ。僕はほっと安心した。だからルージュ様にこの世界の事について少し質問してみた。 少しでも知っていた方が落ち着く気がするしね。
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