悩みの一つ

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  「セリア殿っ。海哩、セリア殿達にいったい何を…っ」 エルガはもの凄い形相で睨んでいる。当たり前だよね。だって焼き菓子を食べて全員が倒れたんだから。 「大丈夫、1時間後には目を覚ますよ。だって今食べた焼き菓子は」 貴女達が食べた焼き菓子を手に持つとエルガに見せた。 「だってこれは睡眠薬入りクッキーなんだから」 「睡眠薬入り…」 エルガは何故そんなものを僕が持っているのか不思議で仕方がないという顔をしている。 「向こうの方でも今みたいに追いかけられててさ。だから作ったんだ」 そう、この睡眠薬入りクッキーを作ったのはあの日がきっかけ。 エルガには少し言えない所もあるけど作ったきっかけを一通り話す事にした。
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