まさかのトリップ

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  「はぁ…毎日つまらない。学校に通って勉強してご飯を食べて帰宅するだけ」 異世界に行けたら楽しいかな?…なんて現実逃避し過ぎか。いや、逆に起こったら色々と困るけどね。 「早く家に帰って寝よう」 暫く歩いていると自分の家が見えてきた。鞄から鍵を取り出し玄関を開けると中に入った。 「…ただいま」 家の中は静かで僕だけの声だけが響き渡った。一人暮らしだから仕方ないんだけどね。 兄は18才で海外に留学している。もう3年間位は帰って来ていないかな。母さんも海外にいる。仕事絡みで何年も家に帰っていない。正直寂しい…。 父さんは遠の昔に病死してもうこの世にはいない。 生活は母さんが仕送しているお陰で不自由なく生活する事が出来ているけどやっぱり寂しい。
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