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「おーい、起きろ。起ーきーろー」
ゆさゆさ体を揺らしたが起きない。ちょっと大袈裟に揺らしても効果がないからもしかして熟睡しているのもしれない。寝ているかもしれないと思い、確認で相手の顔を覗き込んだ瞬間。
「うわっ」
いきなり相手に腕を引っ張られたと思ったその時。今非常に不味い事が起きてしまった。
「御馳走様です」
さっきまで寝てた筈の男性がこのタイミングを待ってたかのように僕の唇にキスをした…。しかも大勢の人の前で。
「初めまして海哩。私がクローズ・ルーベリア男爵です」
こんのキス魔野郎…僕のファーストキスを奪いやがったぁぁぁぁぁぁ。男装してる僕にキスってどういう神経してるんだ。
最悪…。
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