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「ふ…ふふふ、キス魔を今から殺しに行って来ても良いかなエルガ」
肩にしょっていた木刀を掴み怒りの笑顔で物騒な事をエルガに言ってしまった。危ない危ない。
「出来れば私もそうしたいがな」
ん…ちょっと待て。今聞き捨てならない事を聞いたぞ。「私も」ってことは「エルガもキスされた」って事なのか。しかも何か怒ってませんかね。
「エルガもされたの…?」
聞くのが物凄く怖いけどあえてここはストレートに聞いてみた。
「…そうだが」
エルガは恐ろしい程の笑顔で答えた。しかも目が笑ってない事から殺意が伺える。しかも「今殺せるならギッタギッタのボッコボッコにしてから殺してやりたい」って思ってる。冗談抜きで、絶対にっ。
「そ…そう、僕いったん自室に戻るね」
僕はこの場から逃げるように自室へ走って行った。エルガの恐ろしい一面を見た気がする。
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