忘れられない過去

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  その時から男装をし始めた。強くなるために、そして弱みを見せたくなくて。 「でも、もう大丈夫。まだ整理がつかなくてまた泣く事もあるかもしれない。けど父さんは僕の心の中にいる、空から見守ってくれている!だから平気。間違ってごめん、リオ」 「ふふ、強いな海哩は。海哩の父上はもういないが良ければ私を父の変わりのように思って良い。辛い時、悲しい時いつでも来るといい。一人で何でも抱え込むな」 「ありがとう…っ」 結局、最後も泣いてしまった。でもこの涙は悲しいものや辛いものじゃない。 嬉し涙。 皆が優しくて、ありがくて…とてもあたたかい大切な人。 あの時、僕に声をかけてくれた仁と琉梨の時のように気持ちが軽くなった。 皆、本当にありがとう。
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