まさかのトリップ

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  通学路を歩いていてさっきから何かが気になって仕方がなかった。 何故人が一人も歩いていないんだ。普通だったら友達とか町人が歩いていて賑わっている筈なのに。 だけど今日に限って誰もいない。あまりにも不自然すぎる。 「え…何これ」 なんで空間が歪んでいるんですかね。しかも意識がだんだんと遠くなっていく気が。いったいどうなって…っ。 はっと目が覚めた時には暗い所にいた。まるで異空間にいるみたいな…とにかく何か変な感じだ。周りを見渡しても暗い空間が何処までも広がっているだけ。 「それにしてもこれだけ暗いのに自分の姿だけは見えるなんて奇妙だな」 まさかこのまま異世界に行くとか。まさかね、そんな事起きないって。もしかしてまだ夢を見ている…にしては生々しい夢だしそれはまず無いか。 本当は夢であって欲しいが。  
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