7.計略

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時刻は、既に朝の5時を回っている。 これまた大量に来ているメールの中から亜夢の名前を見つけて、あたしは急いで内容を確認した。 “美愛、どこにいるの? 探したけど見つからないから、先に帰るね” その内容にホッとしたのと同時に、申し訳なさでいっぱいになった。 亜夢がちゃんと家に帰れたのはよかったけれど、何の連絡もしなかったからきっと心配したんだろうな…… 後で謝らなくちゃ。 そう思いながら、あたしは自宅へと急いだ。 何とか家にたどり着き、着替えもせずベッドに直行。 あたしが帰ったと同時にものすごいスピードで駆け寄って来た大雅を「友達の家に泊まってきた」と無理やり納得させ、部屋から追い出す。 さっき玲央に「体調悪いから休むね」とメールしておいたから、今日は一日ゆっくりしよう。 考えなければいけないことはたくさんあったけれど、襲ってくる睡魔には勝てずあたしは深い眠りに落ちていった――
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