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時刻は、既に朝の5時を回っている。
これまた大量に来ているメールの中から亜夢の名前を見つけて、あたしは急いで内容を確認した。
“美愛、どこにいるの?
探したけど見つからないから、先に帰るね”
その内容にホッとしたのと同時に、申し訳なさでいっぱいになった。
亜夢がちゃんと家に帰れたのはよかったけれど、何の連絡もしなかったからきっと心配したんだろうな……
後で謝らなくちゃ。
そう思いながら、あたしは自宅へと急いだ。
何とか家にたどり着き、着替えもせずベッドに直行。
あたしが帰ったと同時にものすごいスピードで駆け寄って来た大雅を「友達の家に泊まってきた」と無理やり納得させ、部屋から追い出す。
さっき玲央に「体調悪いから休むね」とメールしておいたから、今日は一日ゆっくりしよう。
考えなければいけないことはたくさんあったけれど、襲ってくる睡魔には勝てずあたしは深い眠りに落ちていった――
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