8.すれ違い

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*** 翌日、あたしは昼休みに亜夢に呼び出されて図書室に来ていた。 “大事な話があるの” 戸惑ったような顔でそう言っていた亜夢。 亜夢に何かあったのかな? もしかして、この前の羅刹の奴らが亜夢にまで手を出したとか!? そんな悪い予想しか浮かばない。 「美愛ちゃん、実は……」 少し俯きながら口を開いた亜夢を、あたしは真剣な表情で見つめた。 しかし、なかなか話そうとしない亜夢。 何かを躊躇っているように、口を開けたかと思えばすぐに唇を噛み締めたりしている。 「亜夢、どうしたの?」 そんな亜夢に、あたしはできるだけ優しく話しかけた。 亜夢が、話しやすいように。 亜夢を、安心させるために。 「あの……あのね、美愛ちゃん。亜夢ね、実は……」 途切れ途切れになりながらも、亜夢が一生懸命に言葉を紡いでいく。 ……しかし、 亜夢の口から発せられた衝撃的な言葉に、 あたしは一瞬、頭が真っ白になったんだ。
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