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取り敢えず何かを言えと言うならば言いたいことがある
夏休みが無事に終わり始業式とかだりいな、夏休みもうちょい続けよとか思うタイプではない俺は取り敢えず若干のやる気の無さを醸し出しながら愛しのベッドに別れを告げ日光を浴びようと窓を開けた
花瓶が飛んでくるとは想定外だった
高さも速さも申し分なく俺の顔に痛みがダイレクトアタック
ライフポイントはどうにか保ったが限り無く0に近い
「おおおおおぉぉ…」
顔を抑えながら震える俺。空の花瓶じゃなくて水が満タンな花瓶だから尚更ずぶ濡れなうえに痛かった
どうにか顔を上げる。鍵を掛けていたドアが開いているのに気づいた
そこに立っていたのは…まあ…あれだ
リアル宇宙人だった。電○女だよ、エ○オだよ
布団にくるまって偉そうに仁王立ちする宇宙人
頭からは宇宙との交信のためのアホ毛と攻撃のための束ねられた髪が見えている
無言の空間。少年は立ち上がりクローゼットを開き千里浜高校、通称センコウの制服に着替える
着替え終わると少年は階下に降りる。二つの足音が階段で奏でられた
少年はリビングを見る。八枚ほど食パンが積まれていた。上から蜂蜜をぶっかけられた
うわぁ…と少年は一度後退りしてから溜め息を吐いて洗面台に向かい顔を洗った
「うん、今日も俺は壊れてない」
精神崩壊の意味で
少年は玄関に並べられた二組の革靴の一組に足を入れる
すんなりと入り、少年は家を出た
無論背後には宇宙人がいる
少年は家の前の道路にでると地面にしゃがみこむ
左足を上げ大きく飛び出した
「トラン○ム!」
駆け出す少年。その後ろをがむしゃらに追う宇宙人
ああ、今日も平常運転だなぁ…
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