246人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕は拷問は受けさせたくない
とは言ったけど土方さんに会わせないとは一言も言ってないよ?」
「てめぇ…!!!!」
平助さんの声は怒りを含んでいることが分かる。
「そういうことだから」
また総司さんは歩き出す。
「総司!!!!」
平助さんの怒声を無視し総司さんは歩く。
廊下の角を曲がったところで
総司さんは歩くのを
またもや止めた。
そして私の方を向き
「ねぇ、柚ちゃんさ…この時代の人じゃないでしょ?」
こう言った。
「…!」
「…やっぱり」
私は平助さんと総司さんが話してる間、ずっと考えていた。
二人共
着物で腰に刀。
拷問…土方さんと沖田総司と藤堂平助…京
これだけの単語が揃ってて気付かない人はいない。
そう、
私は時代を…時を…
越えたんだ…
最初のコメントを投稿しよう!