じつわじつわ…!

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「僕は拷問は受けさせたくない とは言ったけど土方さんに会わせないとは一言も言ってないよ?」 「てめぇ…!!!!」 平助さんの声は怒りを含んでいることが分かる。 「そういうことだから」 また総司さんは歩き出す。 「総司!!!!」 平助さんの怒声を無視し総司さんは歩く。 廊下の角を曲がったところで 総司さんは歩くのを またもや止めた。 そして私の方を向き 「ねぇ、柚ちゃんさ…この時代の人じゃないでしょ?」 こう言った。 「…!」 「…やっぱり」 私は平助さんと総司さんが話してる間、ずっと考えていた。 二人共 着物で腰に刀。 拷問…土方さんと沖田総司と藤堂平助…京 これだけの単語が揃ってて気付かない人はいない。 そう、 私は時代を…時を… 越えたんだ…
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