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「暗くなったらダメだよ?」
「…?
…あ!もしかしてさっきの…」
わざと私の手引っ張って転ばしたの?
私が暗くならないように…
気を使ってくれたの?
「ありがとうございます」
「ん」
総司さんは私の手を掴んだまま
歩き出した。
しばらく歩くと総司さんが
陽当たりのよさそうな部屋の前でとまった。
「土方さーん。入りますよー?」
「おぅ」
中から低い声が聞こえる。
スッと総司さんが襖を開ける。
部屋の中には男の人が一人いた。
「どうした?」
コト
と持っていた筆を置いて私達のほうを向く。
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