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「はぁ…」
総司さんは突然
溜め息をついた。
「君、名前は?」
総司さんの声はさっきと全く違う
優しくて温かい声だった。
「四宮柚です」
「柚?…旨そうな名前」
「え?」
「柚ちゃん平助はほっとこう」
総司さんが
呆れたような顔で言う。
「はい」
「今、時間は大丈夫?」
「はい!大丈夫です」
「じゃぁ土方さんの部屋に行こうか」
総司さんは私の前にいる平助さんを退かし
私の腕を掴み歩き出す。
「のわっ!?…おい!総司!
てめぇ…話が違うじゃねぇか!」
総司さんは歩くのを止め
平助さんを見た。
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