0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は彼を見ただけで戦慄に駆られた。
身長は190はあるだろうか、学ランのボタンは1つも閉めずに全開。
下に着ている白のYシャツはパリッとしており、襟を立たせている。
ただの筋肉モリモリのゴリラが来たのかと思ったが、顔は男の中の男と言っても良いようなハンサム顔だったが、クラスの皆は俺を含めて顔を背けただろう。
「お前は確か……梶間勇器(かじま としき)君だったね。昨日の事情聞いているよ。君の席はそこだから」
「はい」
彼はそれだけを言うと、空いていた席に座った。
担任の先生が言ったように彼は入学式に来ていなかったが、そんなの知らんわ。
彼の凄みで俺はニヤニヤが消え、明らかにビビっていた。
最初のコメントを投稿しよう!