4月だから友達はまだいなくても良いよね?

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俺は彼を見ただけで戦慄に駆られた。 身長は190はあるだろうか、学ランのボタンは1つも閉めずに全開。 下に着ている白のYシャツはパリッとしており、襟を立たせている。 ただの筋肉モリモリのゴリラが来たのかと思ったが、顔は男の中の男と言っても良いようなハンサム顔だったが、クラスの皆は俺を含めて顔を背けただろう。 「お前は確か……梶間勇器(かじま としき)君だったね。昨日の事情聞いているよ。君の席はそこだから」 「はい」 彼はそれだけを言うと、空いていた席に座った。 担任の先生が言ったように彼は入学式に来ていなかったが、そんなの知らんわ。 彼の凄みで俺はニヤニヤが消え、明らかにビビっていた。
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