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[オッケー。そうと決まったら、お前の死体を造らないとな。]
死体を造る?
[そう。だってお前はこの世界で今日死ぬんだから。]
でも、どうやって?
すると、天地はポケットの中から消ゴムサイズの何かを取り出した。
[簡単さ。この粘土にお前の血と皮脂を混ぜ合わせる。それにボスから預かったこの粉を振り掛けると、お前の死体が出来上がる。]
マジか?
[目を閉じて、両手の手のひらを出して。]
俺は言われた通りにした。
ピッ!ピッ!
痛!
手に痛みが走って思わず目を開いて見てしまった。
すると、両手から血が出ている。
おい!痛てーじゃねぇかよ!何した!?
[切った。]
切ったって…
まるで髪を切った時みたいな感じで言いいやがって!
[血と皮脂が必要だと言ったよね?手のひら切るのが一番いいの!]
でも、普通言わねぇか?
黙って切るかよ!
[言うと、心の準備が~とか言って時間かかりそうだったからさ。ほら!この粘土をよく揉め。]
俺は渡された粘土を怒りにまかせ、天地を睨み付け、おもいっきり揉んでやった。
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